所感
せどらー急増中?
このご時世のせいか、最近せどりを始める人が増えているように感じます。
自分も始める前は、外側にいるので実際やってる人が多いのかもよくわかりませんでしたが、内側から覗いて見ると、思いのほか多くの人がやってることがわかります。
その数は次第に増えていて、特に最近加速している気がします。
お金のこと、金融、資産形成のことについて、ブログで解説している人はけっこう前からいたかもしれませんが、1、2年前からYouTubeでアップする人が増えてきたことで、いわゆる金融リテラシーに興味を持つ人が多くなったんじゃないかと思います。
最近のビジネス書の売り上げランキングでも、投資や副業、資産うんぬんに関する本が上位を占めているのを見ると、やっぱりみなさん関心があるんだなぁと。
その流れでせどりを始める人が増えているんだなぁと。
たしかに、副業として始めやすい、稼ぎやすいと紹介されていますから当然といえば当然で、しかもそれは、ある意味間違いではないですから。
結果は出しやすい。
なので、副業として頑張りたいと意欲のある人には悪い選択ではないと思います。
せどりを勧めているわけではありません(笑
せどりの注意点
そんなせどりですが、注意点がいくつかあります。
- 法律や規制の類をよく理解する。
- メーカーや正規販売店からクレームがくることを理解する。
- 扱う金額は思ったより大きいことを理解する。
これらを踏まえずに始める人多いですが、意外に重要です。
法律や規制とは
法律や規制に関しては、せどり自体が最低限のステップを踏めば始められるので、わずわらしい知識がなくてもとりあえず利益を出していけますし、やりながら覚えていくのもありですが、いずれにせよある程度学ぶ必要があります。
仕入れ商品を販売するプラットフォームはAmazonが主流となってきますから、Amazon販売のルール・手順をまずよく理解することが重要です。
が、けっこう覚えるべきこと多いです。
メルカリなどのフリマとは比べものにならないです。
最初はつまずきながら、その都度、調べたり誰かに聞いたりして覚えていくことになると思いますが、やらざるを得ない部分ではありますので、必ず通る道です。
問題は法律のほうで、例えば中古品の販売には古物商の免許が必要(場合による)、輸入で商品を仕入れるなら関税の知識が必要、免許・資格がないと扱えない商品があるなど、販売業に関わる法律、規制はいくつかあります。
後述する商標権、知的財産権、著作権などもそうです。
え?そんなの覚えるのー?
って、細かく知る必要はないですが、自分が商品を販売する上で法律違反にならないかどうかは調べておいたほうがいいです。
知らずにまたはきっちり守っていなくても、なんとなくやれてしまえるのがせどりの怖いところで、今は大丈夫だとしても、いつどうなるかわかりません。
知らずに違反していても罰せられますから。
始めてから気付く人も多いですが、あらかじめ知識をつけておいたほうが慌てなくて済みます。
メーカーや正規販売店からのクレームとは
Amazon販売において、真贋調査(しんがんちょうさ)に要注意ということはよく知られています。
真贋調査とは、Amazonから自分が販売している商品が本物かどうかの確認を求められることです。
それは、ランダムに調査がくる場合もあれば、メーカー、購入者などからの指摘によってくる場合もあります。
これに対して、販売証明書だったり、仕入れ先からの請求書だったり、本物であることを証明するための書類をAmazonに提出する必要があり、それが認められるまでアカウントは停止されます。
書類に不備があればアカウント再開はできません。
これがせどらーにとっては厄介で、せどらーが用意できる書類は仕入れた小売店のレシート(領収書)くらいなので、これで真贋を突破できるのかどうかはケースバイケースとなってくると思います。
割と簡単に突破できた例も、1ヶ月以上かかって何度も再提出して再開できた例、再開できなかった例、様々あります。
100%ではないけど真贋を回避する方法もあるので、ある程度事前に対策しておいたほうが無難です。
ここでの本題は真贋調査ではなく、メーカー等のクレームほうです。
そもそもメーカーのクレームが真贋に発展するので、切っても切り離せないものですが、真贋までに至らなくてもクレーム自体は結構きます。
大きく稼ごうと思ったら、避けられないほど日常茶飯事だと思います。
クレームの内容は、商標権の侵害、知的財産権の侵害がほとんどです。
Amazonですでに販売をしているメーカーや正規販売店はもちろんですが、自社ホームページのネット販売だけのメーカーも割と転売に敏感です。
メーカーもしくは正規販売店からしたら、自分とこの商品が同じAmazonの中で安い価格で売られているとなったらよく思わないのは当然で、
「ん?なんだこの店は?こんなところと取引した覚えないぞ?」
「うちの商品勝手に売ってもらっちゃ困るな。営業妨害や。」
そして、ある日突然
『貴店の商品は本物ですか?正規ルートから仕入れたものでなければ偽物の疑いがあるので、商標権の侵害にあたります。今すぐ出品を停止してしてください。もしくはAmazonにガイドライン違反で申し立てます。』
などといった怖〜いメールが届きます。
この場合、メーカーに謝罪し出品を取り下げて、その商品は仕方なくメルカリで販売する、というのがパターンですが、けっこうメンタルやられます(笑
しかし、転売に寛容なメーカーだけを選んで商品を仕入れたのでは、小遣い稼ぎ程度にしかならないので、危ない橋を渡りながらも次々に商品を仕入れていくのが、せどりで稼ぐ秘訣であるとも言えます。
個人的な感想ですが、この部分がいちばん、せどりって???と思うところです。
法律に違反しているわけではないにしても、ちょいちょいメーカーに怒られるってどうなんでしょう?
自分がやっていることの後ろめたさ、なんとなくグレー感が拭えないところではあります。
なので自分は、Amazonではアカウントの健全性を保つために転売はやめてオリジナル商品の販売に切り替えました。
転売そのものを否定するつもりはないですし、やり方は人それぞれでいいと思いますが、自分自身の許容範囲を踏まえて取り組んだほうが、余計なストレスを抱えなくて済みます。
扱う金額が大きいとは
金銭感覚が庶民の自分にとっては、少し戸惑うところでした。
ひと月に稼ぎたい金額を決めたら、実際仕入れにいくら使う必要があるのか?
利益率は平均20%を目安に仕入れるとして、3万稼ぎたいなら15万、5万なら25万円が必要です。
10万稼ぐには50万か〜、と思ったあなた、庶民です(笑
商品によっては利益率10%、15%も全然ありなので、平均20%は理想です。
つまり、大きく稼ぐためには大きな資金が必要で、100万以上の金額を普通に動かしていくようになるということです。
クレジットカードの請求が月何十万とかくるので、ビビります。
仕入れるだけ仕入れて売れないと泣きそうです。
仕入れる ⇒ 売る ⇒ 支払い ⇒ また仕入れる
このサイクルがうまく回っていくまで常に不安との戦いです(笑
これもやはり、自分の許容範囲の中で資金をやり繰りしていかないと、すぐに首が回らなくなります。
まとめ
その参入障壁の低さから、新規参入者が後を絶たないせどりですが、生き残っていくのは容易ではないかなと思っています。
総じて言えるのは、メンタルが強くないと続かないということです。
- 後ろめたさに動じない。
- メーカーからのクレームに動じない。
- 同業者の嫌がらせに動じない。
- 購入者の理不尽なクレーム、返品に動じない。
- 大金を扱うことに動じない
また、ライバルが増えるということは
- 利益商品の争奪戦
- 販売商品の価格競争
が予想されますし、プラットフォームであるAmazonや仕入れ先の楽天の転売取り締まりが厳しくなることも懸念されます。
これからせどりを始めようと考えている人は、情報収集は事前にしっかりやって、それでもわからないことは出てくるので、コミュニティなどに入ることをおすすめします。
同じような悩みや問題を抱えている人たちと情報を共有しあっているので、学ぶことも多いし、実績のあるせどらーから的確なアドバイスも受けられます。
繰り返しますが、せどりを進めているわけではありません(笑
以上が、せどりを体験して感じたこと、思ったことです。
最後に、せどりをステップとして、本格的なネット物販に繋げていくのもスムーズな流れで良いと思います。
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