
お香を買う
お香はさまざまな場所で販売されています。
スーパー、ドラッグストア、ホームセンターなどでお買い物ついでに購入することもできます。
好みの香りを探してる場合は、幅広く取り揃えている専門店や仏具店、大型雑貨店などがおすすめです。
ある程度好みが決まっているならインターネットで購入する方法もあります。
お香の種類
お香には、線香、練香、印香、塗香、匂い袋など様々な種類がありますが、ここでは最も身近な線香について説明します。
線香とは「直接、火をつけて焚くタイプのお香」を指し、形状によってスティック型、コーン型、渦巻き型などがあります。

それぞれに特徴があるので、好みの形状を選んでください。
スティック型(棒状)
- 燃焼時間:20〜30分前後(長さによる)
- 香りの広がり:やわらかく、安定している。
- 購入のしやすさ:最もポピュラーで香りの種類も多い。
香木系・フレグランス系・浄化系など幅広い。
コーン型(円錐状)
- 燃焼時間:10〜15分前後(やや短め)
- 香りの広がり:立ち上がりが早く、強め。
- 購入のしやすさ:スティックに比べると香りの種類はやや少ないが、比較的入手しやすい。
フレグランス系が豊富。
渦巻型(うずまき状)
- 燃焼時間:1〜3時間以上(長時間)
- 香りの広がり:広範囲にじっくり広がる。
- 購入のしやすさ:スティックやコーンに比べると香りの選択肢は少ない。
入手場所は限られるが、長時間焚きたい人にはおすすめ。
香りを選ぶ
香りの種類は、おおまかに3つの系統に分けられます。

香木系
- 代表:白檀(びゃくだん)、沈香(じんこう)、伽羅(きゃら)
- 特徴:落ち着いた木の香り。伝統的で和の雰囲気。
- イメージ:「静か」「深い」「精神が安らぐ」
日本の「線香」と聞いて多くの人が想像するのがこの系統。

フレグランス系
- 代表:ラベンダー、ローズ、梅、金木犀、柑橘類など
- 特徴:花や果物を思わせる、親しみやすい香り。
- イメージ:「華やか」「わかりやすい」「気分が明るくなる」
アロマや香水に近い感覚で、初心者にもはじめやすい。

浄化系
- 代表:ホワイトセージ、フランキンセンスなど。
- 特徴:煙が強めで、清浄感がある。空間をリセットするような香り。
- イメージ:「すっきり」「清める」「新しい空気」
天然石の浄化やヨガ・瞑想に使われることが多い。
自分が求めている香りを選んでください。
必要な道具


お皿はご家庭にあるもので代用できます。
香立ては、香立て付きの線香も多いので、付属しているか確認してから、必要であれば専門店や雑貨店などで購入しましょう。
香立てと香皿が一体化しているタイプもあるので、気に入ったものを選ぶと良いでしょう。
焚いてみる
お香と道具が用意できたら、あとは焚くだけです。
お香を焚く際には必ず、
以下の点に注意しましょう。
① 火の扱い
- 必ず 耐熱性の皿や香立てを使用する
- 火をつけた直後は炎が大きめになるので、数秒してから吹き消し、赤い火種にする
- 使用中は絶対に目を離さない
② 設置場所
- 燃えやすいもの(カーテン・紙・布・木製家具)から離す
- 平らで安定した場所に置く
- 風が強く当たらないところに置く(灰が飛び散る/燃え方が乱れる)
③ 換気
- 部屋を閉め切らず、軽く換気しながら焚くのが理想
④ 灰の処理
- 灰は完全に冷めてから捨てる
- 香立てや皿に溜まった灰は定期的に掃除する
⑤ その他
- 体調が原因で香りが強く感じられる場合は、焚く量を減らす
- 小さなお子さん・ペットがいる場合は、手の届かない位置に置く
それでは、優雅なひとときをお楽しみください。