NTTがドコモにTOB(株式公開買い付け)を実施
9月29日に、NTT(日本電信電話)がNTTドコモを完全子会社化するためにTOBを行うと発表がありました。
TOBって何?
「株式公開買い付け」の略称で、ある会社の株式を不特定多数の株主から買い集める時に、通常の市場取引ではなくあらかじめ「買付期間・買付価格・買付株数」を公告して買い付けることです。
もともとNTTはドコモの株の約66%を保有する親会社ですが、今回のTOBで残りをすべて買い取り、保有率100%の完全子会社化が目的です。
今回の公告内容は
買付期間:2020年9月30日(水)から 2020年11月16日(月)16時まで
買付価格:1株につき3900円
となっており、28日の終値2775円に約40%のプレミアム(上乗せ幅)が乗ってます。
TOB価格の平均的なプレミアムは30%程度だそうです。
なので今回、TOBに応募される人はかなり多いと見られています。
1株だけど持ってた!!
自分は2850円で購入したので、1050円(課税前)の利益です。
単元株で持ってたら… 考えるのはやめましょう(笑
で、実際このあとどうすればいいのでしょう?
ネオモバで単元未満株(100株未満)保有している場合
今回のTOBが成立するとドコモの株式は上場廃止になることから、9/29以降ドコモ株は監理銘柄に指定されています。
上場廃止が見込まれる株式は東証によって監理銘柄に指定されます。
これにより、単元未満株の市場での売却ができなくなっています。
※ 単元株で持ってる人は引き続き市場で売却することができます。
株価もTOB価格と同程度まで上がってきているので、多少手数料がかかるかもしれませんが市場での売却が最も簡単で手っ取り早い方法です。
単元未満株の場合は以下の選択肢になります。
TOBに応募する
公開買付代理人である三菱UFJモルガン・スタンレー証券へドコモ株を移管する必要があります。
- 三菱UFJモルガン・スタンレー証券に口座を持ってない人は口座を開設する
- ネオモバで移管手続きをする
- 三菱UFJモルガン・スタンレー証券に「公開買付応募申込書」を提出する
※ すべて手数料はかかりませんが、かなり手間です(汗
買取請求をする
ネオモバを通じて株主名簿管理人である三菱UFJ信託銀行に買取請求をすることで現金化できます。
- 「単元未満株式買取請求取次依頼書」をサイトから印刷するか電話で請求して、郵送で申し込む。
※ インターネットからは申し込めません。 - 買取請求取次手数料として、550円(税込)がかかる。
- 買取処理をした日の終値での買い取り金額になるため、TOB価格3900円ではない。
※ 早く現金化できますが、手数料が痛いです(泣
上場廃止まで保有を続ける
手続きを何もしないで上場廃止になった場合、公開買付者(NTT)による買い取り(強制買取)が実施され、TOB価格と同額の金銭交付となる予定です。
これはTOBが順調に進んでいったならば、こうなる予定ということですが、今回はほぼ確実だろうと言われています。
これがいちばんラクです(笑
※ ただし、特定口座での取引ではないため、自分で確定申告する必要があります。
また、上場廃止から何ヶ月後とか実施まで時間がかかります。
まとめ
- 三菱UFJモルガン・スタンレー証券でTOBに応募
- ネオモバで買取請求
- 何もしない
以上の3択になります。
詳細はネオモバのサイトで確認して下さい。
何もしないのがいちばん
手続きをされる人は、いずれも期限がありますので気をつけて下さい。
自分は忘れた頃に現金化されるのを待ってます(笑
コメント